ライダースのオーダーメイドは既製品と何が違うかご存知ですか?

■レザーウェアの老舗 カドヤの歴史


image01.jpg第二次世界大戦勃発の4年前、1935年の日本には既にライダースメーカーが存在しました。

それが現KADOYAの前身、「カドヤ皮服店」です。

1930年代はライダースの黎明期とされており、この頃から現存するライダースメーカーは数えるほどしかありません。

世界的に有名なライダースメーカーの数々も1940年以降に誕生しており、それ故にKADOYAはよく老舗として各種媒体で紹介されます。

また、カドヤの長い歴史の中には一貫した哲学があり、そのひとつに「オーダーメイド」があります。

既製品と比べると生産性が良くない注文服を絶やすことなく脈々と続けているのは、最高のものを提供したいと思う心の表れであり、カドヤに集まった我々の意思でもあります。

今回はこのオーダーメイドにスポットを当て、ご紹介させて頂きます。

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staff-tokyohonten01.jpg■この記事の執筆者
KADOYA東京本店 店長 菊地謙三郎(37)
直近10年間でお受けしたライダースのオーダーメイド件数は、カドヤ全社員の中で最多。
ひょっとしたら日本一採寸しているかもと思う今日この頃。






■オーダーメイドのライダースと既製品の代表的な違い


image03.jpg「一度オーダーしてしまうと既製品は着られなくなる」とはよく頂くお言葉ですが、その言葉の意味にはどんなものがあるのでしょうか。

代表的なのは想定している体型が異なることです。
既製品が標準的な体型を想定して生産されているのに対し、フルオーダーは固有の体型に向けて製作されます。

これは、胸に合わせると腹が余る筋肉質体型、特有のシワが出るなで肩体型など、様々なお悩みに対応できるということです。

また、これらの不一致は、重度のものは気になりますが、軽微なものはご本人も気が付きません。しかしフルオーダーの場合、多数の軽微な不一致も、製作の過程で自然に解消されていきます。

既成服が主流である現代人は「既製服であることに起因するサイズの不一致」を気がつかずに受け入れていると言えます。
この不一致が解消された状態を知ることで、既製品の細かい部分が気になるようになります。

これが「一度オーダーしてしまうと既製品は着られなくなる」理由です。

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■方向性のみでオーダーをすると、どんなことが起こるのか


以下にご紹介する流れは、長年、店頭に立ちオーダーの対応をさせて頂く中で感じた、
フルオーダーのご注文前に決めておくことをオススメしたい内容です。

image05.jpgまずは、どんなレザージャケットを手に入れたいか、どんなコンセプトで何を優先するか、全体の方向性を決めることが重要です。

なぜなら、オーダーメイドには数人のスタッフが関わる為、複数の人をまとめる全体の方向性が必要だからです。

極端な話ですが、店頭スタッフはスポーツタイプと思って採寸し、パタンナーは街着ファッションタイプと思って製図をし、職人はアメリカンバイカータイプと思って縫製する。これでは良いジャケットができるはずがありません。

対して、お客様がヨーロピアンタイプとコンセプトを明確に決めたケースがありました。
すると店頭スタッフは程良くタイトなサイズ感を想定し、パタンナーはヨーロピアンタイプの特徴であるエリ先の鋭角を製図し、職人からはヨーロピアンタイプは細めの糸が使用されていることが多いがどうするか、などの問合せがありました。

前途の例はコンセプトとその他の多くをお任せ頂けたご注文だった為、特殊なケースとなりますが、コンセプトの重要性はお伝えできたかと思います。

もちろん、明確なコンセプトが無くても大丈夫です。

店頭では様々なお伺いをし、フルオーダーを進めます。大きめか細めか、バイク用か街着用かなど、細かい部分から全体の方向性が見えてくるのも、フルオーダーのありかたのひとつだと思います。

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■既製品の利点を最大限に利用してデザインを考える方法


オススメなのは、作製するジャケットのベースとなるものを決めることです。
インターネット上の画像や雑誌の切り抜き、手持ちのジャケットをベースにするのも良いと思います。その中で、利点が多くあるのは信頼できるメーカーの既製品をベースにすることです。

image07.jpg既製品は、いきなり生産されるわけでなく、試作を繰り返しテストされています。
また、オーダーメイドよりも多くの専門家が関わる為、細かなところまでが検討され、製品としての磨きが掛けられています。

さらに記述しますと、弊社の既製品をベースにした場合、職人も手慣れた仕事となり、その分の価格が割安になります。

フルオーダーとは異なるベクトルの利点は、まだありますが、それはまた別の機会、既製品をご紹介させて頂く記事にて、触れさせて頂きます。(まだ公開未定ですが…)

ベースが決まったら、変更点や金具類の色など、細かい部分をできるだけ具体的にしていきます。



■店頭では革や部材のサンプルをご覧いただけます


image08.jpgいかがでしたでしょうか、店頭とは違い、慣れないご説明で過不足あったかと思いますが、ここまででカドヤのフルオーダーについて、なんとなくご理解いただけたかと存じます。

フルオーダーに魅了されてどうしようもない場合はご来店ください。わたくし東京本店 菊地が解決させて頂きます。




更に詳細な内容はカドヤ公式HPで公開しておりますので、こちらもご参照ください。

■カドヤ公式HP
HEAD FACTORY
ORDER MADE


※フルオーダーの納期は2015年8月現在、約4か月です。
※完成までに最低2回のご来店が必要になります。
1回目(受注)」:仕様のご相談、採寸、サイズ感のご相談、内金のお支払い
2回目(仮縫い):布でできた試作品でサイズの微調整、完成イメージの確認
3回目(納品/発送対応も可):完成品のお渡しと残金のお支払い


テーマ : バイクのある生活
ジャンル : 車・バイク

KADOYA東京本店

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Author:kadoya tokyo

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